壁にしがみつくツバメ

巣離れを終えたツバメは、そろそろ南方へ旅立つ時期を迎えている。電線には、家族であろうか十数羽が集まり並んでいるのを見かける。
そして、旅立つときの練習であろうか、一斉に飛び立って、田圃上空を一回りしてきて、再び電線に並ぶ。この行動を何度も繰り返す。
どうしたことか、戻ってきたとき、数羽は近所の民家の壁に向かって飛び、しがみつく。しがみつくのは1秒くらい。すぐに飛び立つ。旅先で遭遇するであろう困難に対する対処を教え込まれているよう。

ツバメは用心深い鳥である。この行動を写真に納めようと、カメラを向け、体をそちらを向けただけで、全く寄り付かなくなる。そこで、少し離れた電柱の陰に身を潜め、下手ながらも何とか数ショトをおさめた。

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